近年、アパレル業界でメタバースの活用が進んでいることをご存知でしょうか?
まだ一般に普及したとまでは言い難いものの、2020年の段階で複数のブランドがメタバースに参入。現在に至るまで、継続的にメタバース施策を打ち出している企業もあります。
また、「アパレル業界でのメタバース活用」と聞くと、アバター向けのデジタル衣装販売がまず思い浮かびますが、同分野における活用方法はそれだけではありません。リアルのファッションアイテムと一緒に販売したり、実店舗への集客に結びついたりと、その影響はリアルにまで波及し、一定の成果を上げています。
では、具体的にはどのような施策があるのでしょうか。本記事では、アパレル業界におけるメタバース活用の事例をご紹介します。
アパレル業界でメタバースはどのように活用されているの?
デジタル衣装の販売だけでなく、リアル店舗への集客や、ブランド体験の向上など多岐にわたる。VRChat、cluster、Robloxといった、利用しているメタバースプラットフォームによっても活用方法はさまざま。
どの企業が積極的に取り組んでいるの?
BEAMSやアダストリア、ZOZO NEXT、NIKEなどが先進的な事例を多数展開している。単発の事例も含めれば、RALPH LAURENやGUCCIも参入実績がある。
メタバースはまだ普及途上って聞くけど、ビジネスとして成功しているの?
まだ過渡期ではあるものの、すでに一定の成果を上げていて、メタバース施策を年単位で継続している企業もある。
BEAMS

国内大手セレクトショップのBEAMSを運営する、株式会社ビームス。いち早くメタバースに参入しただけでなく、現在に至るまでバーチャル世界で存在感を発揮しています。
バーチャルマーケットに4年間で7回出展(VRChat)

BEAMSがメタバースに参入したのは、2020年末に開催された「バーチャルマーケット5(Vket)」が初めて。このVRChatで定期開催されている世界最大級のバーチャルイベントで、BEAMSは2024年までの4年間に計7回にも及ぶ出展実績があります。
会場に作られたバーチャル店舗では、アバター用のファッションアイテムやアクセサリーを販売。店舗内での試着も可能です。また、池田エライザさんのバーチャルライブや(Vket 2022 Summer)、ランウェイでのファッションショーなど(Vket 2023 Summer)、店舗内で楽しめるさまざまなコンテンツを毎回用意しているのも特徴です。









リアルとバーチャルをつなぐ「バーチャル接客」と、実店舗での体験会

また、バーチャルマーケットの期間中に行われる「バーチャル接客」も特筆すべきポイントです。
普段はBEAMSのリアル店舗で働いている社員さんがVRヘッドセットを装着し、バーチャルの店舗で“接客”を行います。バーチャルマーケットには海外ユーザーも多く訪れますが、開催期間中はBEAMSの店舗付近に人が集まり、アバターの姿で言葉を交わす光景もよく見られていました。
さらにバーチャルマーケット2023 Winterでは、BEAMS原宿店の3階に「バーチャル体験会場」をオープン。実店舗のお客さんがバーチャルショップを体験することができたほか、逆にVR会場でバーチャル接客を体験したユーザーが原宿店を訪れるケースもあったそうです。
メタバース住人が集まる「街」を常設ワールドとして展開「Tokyo Mood by BEAMS」(VRChat)

BEAMSのメタバースに置ける取り組みとしては、2024年5月に公開された「Tokyo Mood by BEAMS」も外せません。
Tokyo Mood by BEAMSは、7回にもわたってバーチャルマーケットに出展してきたBEAMSによる、初の常設ワールド。このワールドには架空のBEAMS店舗があり、最新のファッションアイテムの試着や、フォトスタジオでの撮影が可能です。
これだけならば「自社製品の紹介を目的に作られた企業制作のワールド」と言えますが、実はそうではありません。BEAMSの店舗はあくまでも全体の一部に過ぎず、このワールドのメインコンテンツは、Tokyo Mood by BEAMSという「街」そのものなのです。

ユーザーがワールドに足を運ぶと、さまざまな店舗が軒を連ねる繁華街が目に入ります。いかにも東京都心にありそうな街並みですが、実在する街を再現しているわけではありません。そこは、居酒屋やバー、コンビニやゲームセンターが立ち並び、路地を歩けば喧騒が聞こえてくる、仮想の東京。その夜の街を奥へ奥へと歩いて行った先でようやくたどり着くのが、前述のBEAMSの店舗――という流れです。
特筆すべきは、企業ワールドでは定番の「自社商品をモチーフにしたゲームや展示」のようなコンテンツがなく、「街そのものの景観や雰囲気を楽しむための空間」として作られていること。着飾ったアバターの姿でアクセスし、細部まで作り込まれた空間を散策したり、撮影したりして楽しんでもらう。そのような用途を想定して作られたワールドなのです。
「店舗や商品ではなく、“街”そのものをメインに据える」という、企業のメタバース施策としては異例のアプローチですが、メタバース住民にとっては、友人と訪れておしゃべりと写真撮影を楽しめる、魅力的なワールドとして受け入れられています。公開から1年が経過した今も大勢が定期的にこの「街」を訪れていることが、その証左だと言えるでしょう。
同時に、Tokyo Mood by BEAMSではたびたびイベントも開催されており、活発な運用がなされています。この事例を含め、BEAMSのメタバース戦略からは得られる知見は多いはずですので、興味のある方は下記の関連リンクも参照してみてください。




「企業ワールドでは定番の『自社商品をモチーフにしたゲームや展示』のようなコンテンツがない」と先ほど説明しましたが、TOKYO MOOD by BEAMSでは、期間限定でホラーコンテンツが公開されていたこともあります。
制作を担当したのは、このワールドの制作にも携わっているVR映画スタジオ「カデシュ・プロジェクト」のメンバー。VRChatで数多くのホラーワールドや映画を手掛けているクリエイターさんたちが中心となり、ハロウィンの季節に本格的なホラー体験を楽しめました。
この追加コンテンツは人気を博し、2025年春にも再公開。この時はホロライブ所属のVTuberも配信で訪れたことで、VRChatユーザー以外からも注目を集めました。
関連リンク/参考資料
- Tokyo Mood by BEAMS | BEAMS BUSINESS PRODUCE
- バーチャル空間に東京をイメージした 常設ワールド『TOKYO MOOD by BEAMS』がオープン!|BEAMS
- なぜ、アパレルブランド「BEAMS」は、VRChatで“夜の都心の繁華街”を再現したのか? – MoguLive
- ビームスはメタバース時代の「百貨店」になる? ビームスクリエイティブ代表・池内光氏に聞く – Mogura VR News
- リアル店員がVR生接客、メタバースに挑むビームスの勝算 | 日経クロステック(xTECH)
- ビームスが「VRから店舗への送客」に成功したワケ 人が人を引き寄せることで「物が売れる」構図 | 東洋経済オンライン
アダストリア(アンドエスティ)
多数のアパレルブランドを展開する株式会社アダストリアは、近年、メタバースファッション領域でその存在感を発揮しつつあります。
同社のメタバース参入時の最初の取り組みは、自社ブランドである「RAGEBLUE」と「HARE」のアイテムのアバター化。バーチャル・エイベックス株式会社と共同で制作し、「JM梅田ミュージックフェス2022 SUMMER」にて来場者が無料で着せ替えられるアバター用の洋服(スキン)として提供されました1。
その後はVRChatでのアバターおよびスキン制作に注力するようになり、2024年4月にはファッション特化型メタバースプラットフォーム「StyMore(スタイモアー)」をオープン2。メタバース事業のさらなる拡大を目指しています。
オリジナルアバター&ファッションアイテムの販売(VRChat)

アダストリアがメタバースファッション領域への参入直後から注力しているのが、VRChat向けアバターとファッションアイテムの制作・販売です。「アンドエスティメタバース」として多数のアイテムを取扱中。
2022年9月にはメタバースファッションアバター第1弾を3、12月には第2弾を次々に発表4。VRChat向けの人気アバターを制作しているクリエイターを起用し、アダストリアのブランドである「RAGEBLUE」と「HARE」の洋服を身にまとったアバターを制作・販売しています。
さらに第3弾からは、アダストリアの各種ブランドで実際に販売しているアイテムをデジタル化。アバター向けの3D衣装として制作し、現時点で第8弾まで販売されています。これまでに登場したブランドとしては、RAGEBLUE、JEANASIS、Anui、Heather、mysty woman、Andemiu、GLOBAL WORKが挙げられます。



また、メタバースファッションの展開にあたっては、ただ3D衣装を販売をしているだけではありません。
衣装制作にあたっては、VRChatで活躍する3Dモデラーやメタバースファッションモデルを起用。また、アバターの試着会やファッションショー、フォトコンテストや展示会なども開催し、大勢の個人クリエイターを巻き込んだ施策を展開しています。
加えて、実在するファッションアイテムをデジタル化しているため、「アバターと同じ服をリアルでも着られる」のもポイント。メタバースでの体験が実店舗での購買につながるだけでなく、「リアルとバーチャルの両方で同じブランドの服を着る」というユーザー体験によって、ブランドへの愛着を深める効果も期待されます。

関連リンク/参考資料
- アンドエスティメタバース【公式】(@andst_metaverse) / X
- アダストリアがメタバースファッションコンテストを初開催3/4(土)に結果発表&お披露目会をメタバース上で実施しました | 株式会社アダストリアのプレスリリース
- アダストリアがメタバースファッション第三弾を5月18日(木)に発売 リアルとメタバースの世界でファッションを楽しめる最旬アイテムをメタバース化 | 株式会社アダストリアのプレスリリース
- アダストリアがメタバースファッション第7弾を人気クリエイターとコラボし、11月24日(金)に「Heather」、「mysty woman」、「Andemiu」3ブランド同時リリース | 株式会社アダストリアのプレスリリース
- アダストリアがメタバースファッション第8弾として、メタバース向けでは初展開の「GLOBAL WORK」の最旬アイテムを3D化。5月20日(月)発売。 | 株式会社アダストリアのプレスリリース
ファッション特化型メタバースプラットフォーム「StyMore」

2022年〜2023年にかけての取り組みを経て、アダストリアがメタバース事業のさらなる拡大を目指す一手として開設したのが、「StyMore(スタイモアー)」です。
StyMoreは、アダストリアが運営するファッション特化型メタバースプラットフォーム。同社がこれまでに発表したデジタルファッションアイテムを販売しているほか、企業や個人のクリエイターも出品が可能。アパレルECサイトのようなデザインで、気になるアイテムを直感的に探せるページ構成となっています。



2025年5月現在、StyMoreには44のクリエイターショップと、6のコーポレートショップが出店中。サイトの開設時には第一弾企業としてサンリオが出店し、現在は女性向けの靴・バッグでおなじみのダイアナや、JR西日本が同サイト上でオリジナルアイテムを販売しています。
一部のアイテムに関してはスマートフォンアプリ「MakeAvatar」と連携して、簡単にメタバース上にアップロードすることも可能。単なるマーケットプレイスではなく、「メタバースファッション」を気軽に楽しむためのハードルを下げてくれる、ユーザー目線のプラットフォームだと言えるでしょう。

関連リンク/参考資料
- StyMore
- アダストリア、業界初のファッション特化型メタバースPF「StyMore」開設 2030年に年間流通30億円狙う | 日本ネット経済新聞
- アパレル業界初!ファッション特化型メタバースプラットフォーム「StyMore(スタイモアー)」4月10日(水)オープン | 株式会社アダストリアのプレスリリース
- アダストリアとGugenkaがアバター衣装サービスをスタート StyMore(スタイモアー)の洋服がMakeAvatarで着せ替え可能に | 株式会社Gugenkaのプレスリリース
- ダイアナ株式会社がメタバースファッション領域でデビュー!第1弾は大人気パンプスを3D化で12月6日(金)より発売開始 | ダイアナ株式会社のプレスリリース
ZOZO NEXT(ZEPETO/VRChat)

株式会社ZOZO NEXTは、デジタルファッションブランド「REVINAL」を2023年8月に立ち上げました。
REVINALは、「REAL(現実)」「VIRTUAL(仮想)」「LIMINAL(境界)」「REVIVAL(再生)」の4つの言葉を由来とする、新しい価値観と伝統の共存を目指すブランド。第1弾プロジェクトとして、オンラインで着用できるデジタルファッションアイテムを、アメリカのデジタルファッションストア「DRESSX」で販売しています。
同年10月には第2弾プロジェクトとして、新作アイテム10点をソーシャルプラットフォーム「ZEPETO」で販売。さらに、2024年9月にはVRChat向けアイテムの販売もスタートしました。特定のメタバースに限定せず、複数のプラットフォーム上で展開している点が、同社の特徴だと言えるでしょう。
販売しているアイテムに関しては、いずれも宇宙やオーロラなどをモチーフにした近未来的なデザインが特徴。VRChat向けアイテムは比較的購入しやすい価格設定で、アイテムごとに単品販売も行われています。しばらく大きな動きはないようですが、公式サイトでは第4弾プロジェクトの存在も示唆されています。



関連リンク/参考資料
- REVINAL | 株式会社ZOZO NEXT
- revinal – DRESSX / More Dash Inc. dba DRESSX
- REVINAL – BOOTH
- ZOZO NEXT、デジタルファッションブランド「REVINAL」を立ち上げ、デジタルで着用を楽しめるファッションアイテムを「DRESSX」にて8/17(木)から販売開始 | 株式会社ZOZOのプレスリリース
- ZOZO NEXT、アバターベースのソーシャルプラットフォーム「ZEPETO」でデジタルファッションアイテムを10月12日(木)から販売 | 株式会社ZOZOのプレスリリース
- ZOZO NEXT、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」に対応したデジタルファッションアイテムを9月25日より販売 | 株式会社ZOZOのプレスリリース
NIKE
大手スポーツ用品メーカーとしては早い段階からデジタル領域に参入し、先進的な取り組みを推し進めているNIKE。
これまでに「Roblox」や「Fortnite」などのプラットフォームとのコラボレーションのほか、Web3の分野においても積極的に施策を展開してきました。その一方で、2021年に買収したNFTのデジタルファッションブランド「RTFKT」の事業を2025年に終了するなど5、同分野の戦略を見直す動きも近年は見られています。
Airphoria(Fortnite)

「Airphoria」は、オンラインゲーム「Fortnite」で2023年6月に開催された期間限定イベント。
NIKEの象徴的なスニーカー「Air Max」にインスパイアされたマップで、ミッションをクリアするとゲーム内で使える限定アイテムを獲得できます。期間中は無料で使えるアバターアクセサリーに加えて、有料のアバタースキンやアイテムも販売されました。
また、同イベントでは、NIKEが2022年11月に発表したWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」と連携した施策も実施。Epic GamesアカウントとNIKEアカウントをリンクすることで、.SWOOSH上で特典を獲得することができました。短期間の限定イベントでしたが、翌年には「Airphoria Vol. 2」と題して新たなアイテムも登場しています。




NIKELAND(Roblox)
2021年9月にNIKEは、オレゴン州にあるNIKE本社を模したメタバース空間「NIKELAND」を、オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」にオープンしました。
NIKELANDは、鬼ごっこやドッジボールなどのミニゲームを遊べるテーマパーク。ユーザーが独自にミニゲームをデザインする機能もあり、テニスコートやバスケットボールのゴール、観客席となるベンチなどのスポーツ素材を使って、自分だけの遊び場を作り出すこともできます。ワールド内のショールームでは、アバターに着せられる同社の製品も販売。
さらにこのワールドでは、スマートフォンなどのモバイル端末に搭載されている加速度センサーを使って、現実世界の体の動きをゲーム内のアバターの動きに連動させることも可能。ゲームやファッションにとどまらず、メタバースでの体験を通して身体を動かすことを促す試みは、スポーツメーカーであるNIKEならではの発想だと言えるでしょう。
関連リンク/参考資料
大阪府立バーチャル高校「EEnen」(cluster)

アパレル企業の施策ではありませんが、「ファッション」に関連する事例としてご紹介。
大阪府立バーチャル高校「EEnen(ええねん)」は、大阪府教育庁が2025年大阪・関西万博に向けて構築した、交流と学びのサードプレイス。cluster上に作られたこのワールドでは、生徒によるファッションショーがたびたび開催されています。
2024年7月には「ハイスクールファッションショーinメタバース」と題して、大阪府立工芸高校の生徒がデザインした制服ファッションショーと、学校紹介を実施。 2025年2月には、大阪府立泉尾工業高等学校の生徒による「学びが未来をデザインするファッションショーinメタバース」が行われました。
現役の学生さんによる、どちらかと言えば内部向けの発表会ではありますが、それがメタバース上で行われたのがポイント。どちらのファッションショーも学外の人が参加可能な「イベント」として開催されています。

誰でも気軽にファッションショーを開くことができ、しかも、いろいろな人に自分のデザインした服を見てもらえる。一般参加者が実際にどのくらい訪れていたのかは不明ですが、生徒にとっては新鮮な体験となったのではないでしょうか。
また、この事例は、clusterが教育機関における学習・発表の場として当たり前に活用されていることも示唆しています。教育分野はメタバース活用の事例も豊富ですので、興味がある方は以下の記事もあわせてご覧ください。

EEnenの事例ではclusterを利用していますが、VRChatでもファッションショーが開催されています。たとえば「Virtual Fashion Collection ”Voyage”」は、きらびやかな特設会場でVRChatの人気ブランドの衣装が披露される人気イベント。本記事でも取り上げたBEAMSやアダストリア(ドットエスティ)が協賛しています。



広がるアバターファッションと、クリエイターエコノミー
「メタバース×ファッション」の世界では、直近の数年間だけでもさまざまな施策が行われています。
たとえば、RALPH LAURENもRobloxやZEPETOでデジタルアイテムを販売していますし、NFTファッションまで範囲を広げれば、さまざまなブランドの事例があります。特にメタバース・Web3・NFTがバズワードとして広がった2020〜2022年頃にかけては、多くのブランドが参入した時期だったと言えるでしょう。
しかし実際のところ、当時行われた施策の多くは一時的な盛り上がりに過ぎず、話題性はあっても定着には至りませんでした。バーチャル世界においても、アバターを着飾る「ファッション」のニーズは間違いなくあるはずですが、肝心のメタバースの普及とユーザーの定着がまだ途上であることから、企業の本格参入まではまだ時間がかかるのかもしれません。
逆に言えば、普及途上の現段階ですでにさまざまな施策を実施し、一定の成果を収めているBEAMSやアダストリアの取り組みからは、学べることも多いはずです。
今まさにクリエイターエコノミーが広がりつつあるVRChatにおいて、クリエイターを巻き込んだショップ展開を進めるアダストリアと、アバターファッションを楽しむ「空間」そのものを作り出したBEAMS。個人のクリエイターによる衣装やアクセサリー制作も活発で、VRChatではすでに独自のファッション文化が生まれています。
今回は「アパレル企業のメタバース活用事例」がテーマなので詳しくは掘り下げませんでしたが、本来は「VRChat×ファッション」の掛け合わせだけでも本当に多くの切り口があります。それだけVRChat世界でファッションが盛り上がっているからこそ、前述のような企業が継続してメタバースを注視しているとも言えるでしょう。
実際のメタバースファッションについては、Xで「#VRChat」と検索するだけでもたくさんの着飾ったアバターが目に入るはずです。当サイトのワールド紹介記事でもアバター写真を掲載していますので、ご興味のある方はあわせてご覧ください。
- アダストリアがメタバースファッション領域へ参入 第1弾パートナーとしてエイベックスと共同で、「RAGEBLUE」「HARE」のアイテムをアバター化 | 株式会社アダストリアのプレスリリース ↩︎
- アパレル業界初!ファッション特化型メタバースプラットフォーム「StyMore(スタイモアー)」4月10日(水)オープン | 株式会社アダストリアのプレスリリース ↩︎
- アダストリアがメタバースファッション第一弾を販売決定「ひゅうがなつ」をはじめとする人気クリエイターたちとチームを組み .st(ドットエスティ)のオリジナルアバターとスキンを制作 | 株式会社アダストリアのプレスリリース ↩︎
- アダストリアがメタバースファッション第二弾を12月5日に販売開始「ひゅうがなつ」をはじめとする人気クリエイターたちと .st(ドットエスティ)のオリジナルアバターとスキンを制作 | 株式会社アダストリアのプレスリリース ↩︎
- ナイキ、仮想スニーカーのRTFKT終了へ-新CEO事業見直し – Bloomberg ↩︎