VRChat初心者におすすめ!まだ見ぬイベントと出会えるワールド「まほろばのれん街」とは

人が集まるワールドに行ってみたけど、輪ができていて入りにくい……

VRChatでイベントに行ってみたいけど、自分のような初心者でも参加できるイベントってあるのかな?

どこでフレンドをつくればいいのか、まるでわからない……!

このようなVRChatユーザーの悩みに答えるべく、水面下で制作が進んでいるワールドがある。

ワールドの名前は、「まほろばのれん街」。

その名の通り、複数の飲食店が立ち並ぶ飲み屋街のワールドであり、2024年10月中旬のオープンを目指して現在準備が進められている。VRChatにおいて「飲み屋街」といえば定番中の定番だが、まほろばのれん街は単なる雑談ワールドではないらしい。なんでも、人とイベントのハブになる「生きたワールド」を目指して建設中なのだそうだ。

今まさに人口が増えつつあるVRChatの世界で、新たにオープンする“のれん街”とは、どのようなワールドなのだろうか。本記事では、9月27日に行われた説明会の様子をお届けする。

VRイベントの見本市?VRChatユーザーとイベントをつなげる飲み屋街

商工会長を務めるさんによると、「まほろばのれん街」のコンセプトは、(ユーザー)と店(イベント)が活きる街(ワールド)

そもそも、まほろばのれん街の立ち位置としては、「接客型イベント」が一番近い。いつでもアクセスできる、パブリックの飲み屋街ワールドではなく、週に1回、決まった時間にオープンする「イベント」の一種。のれん街の各店舗にはキャストがおり、好きなお店に入って、その場に居合わせた人たちと一緒に会話を楽しめるのだそうだ。

ここまでの説明を聞くかぎりでは、ありふれた接客型イベントのようにも感じるが、当然それだけではない。まほろばのれん街の特色は、その「キャスト」と「システム」にある。

さまざまなイベントのキャストが「出張営業」に来れる場所

まず、キャスト。

VRChatの接客型イベントといえば、いわゆる「コンセプトカフェ」をイメージするとわかりやすい。メイドや執事、サキュバスやイケボといったコンセプトがイベントごとに設けられており、そのコンセプトに沿った姿や特徴を持ち合わせている人が、キャストとして接客を行う。あるいは、キャストには必ずしも共通の特徴がなく、そこで発生する「ロールプレイ」に特定のコンセプトを設けているケースもあるかもしれない。

では、まほろばのれん街のキャストは、どのような人が務めるのだろうか。

公式Xの表現を借りるなら、「VRChatで活動している人」が条件。もう少し具体的に言うなら、「VRChatで自分のお店を持っている人」「イベントでキャストをしている人」「VTuber活動をしている人」などが当てはまる。要するに、普段は別の場所、別のイベントで活動をしているVRChatユーザーに来てもらって、出張営業をしてもらう――そんなイメージだ。

一言でまとめるなら、この「VRイベントの見本市」という表現がしっくりくるかもしれない。

キャストとしてのれん街のお店に立つ人は、お客さんと会話を楽しみながら、自分が普段しているイベントや活動を宣伝できる。客として訪れた人は、お店に入って会話を楽しみながら、まだ見ぬイベントの存在を知ったり、気になっていたイベントの話を聞いたりできる。

ワールドに掲示されている宣伝ポスターから知る断片的な情報ではなく、VRChatで実際にイベント活動をしている主催者やキャストの、生の声を聞くことができる。それも1人だけではなく、それぞれのお店で別のキャスト、別のイベントの話を聞くチャンスがある。「さまざまなイベントのキャストが、ワールド内のお店でそれぞれに出張営業をしている」ことが、このまほろばのれん街の特徴の1つだと言えるだろう。

人見知りにも優しい!いろいろなお店を楽しめる入れ替えシステム

もう1つの特徴は、この飲み屋街の「システム」だ。

前述のように、まほろばのれん街には複数のお店が点在しており、それぞれに異なるイベントのキャストが立っている。つまり、お店を“はしご”すれば、いろいろなイベントのキャストの話を聞くことができるわけだ。

しかしそこで気になるのが、お店の「入りにくさ」の問題だ。一般的な雑談ワールドなら、ある程度の人数が集まった時点で輪ができて、そこから動かず固定メンバーで長時間話すことになる場合も多い。もちろん、それはそれで楽しいVRChatの遊び方だが、人見知りな人や、まだ知り合いが少ない新規ユーザーがその輪に飛び込むのは、なかなかに難しい。特に、空間が区切られている居酒屋ワールドの店舗ともなると、中を覗くのですらちょっとした勇気がいる。

では、まほろばのれん街は、その問題をどう解決しているのか。答えはいたってシンプルで、20分の入れ替え制を採用しているそうだ。

各店舗にキャストは1~2名、客席は5席で固定。狭い空間で少人数での会話を楽しむスタイルで、20分ごとに鳴るチャイムが聞こえたら退店。自然とお客さんが入れ替わるような流れと、より多くのお店で話せる仕組みを設けている格好だ。キャストだけでなく、店内で一緒に座るメンバーもある程度は入れ替わるはずなので、フレンドづくりのきっかけにもなるかもしれない。

さらに、どのお店に入ろうか悩んでいる人を誘導してくれる、「キャッチ」の存在も特徴的だ。現実世界の繁華街においては迷惑極まりない存在だが、まほろばのれん街においては、人見知りな人の救世主ともなり得る人物。ワールド内の点検と保安の役割も担っているそうで、その役回りを「キャッチ」に担当させるのもおもしろい。オープン後の活躍にも期待したい。

まほろばのれん街は、10月中旬にオープン予定!

説明会の後には先行体験会も行われ、大いに賑わっていた、まほろばのれん街。Xでは実際の店舗の様子もちらほらと投稿されているようなので、気になる人は「#まほろばのれん街」で検索してみてほしい。

まほろばのれん街は、10月中旬にオープン予定。現在はオープンに向けて調整を行いつつ、興味がある人に向けてキャスト説明会も実施しているようだ。最新情報はXで発信しているので、いち早くアクセスしたい人は忘れずにフォローしておこう。

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