――あなたは、静寂に包まれた大教室にいる。
そこには大勢の人間が整然と着席しているが、言葉を発する者は誰ひとりとしていない。各々の手元には、厚みのある問題冊子と、筆記用具が置かれている。しかし、誰もそれに触れようとはしない。時計の秒針の音だけが響き渡る空間で、あなたは、あなたたちは、何かを待っている。
やがて、時計の針が定刻を指し示した刹那。
前方から「はじめ」という声があがる。
その瞬間、静止していた空気が一気に掻き回される。座っていた人々が一斉に用紙を捲り、ペンの切っ先が踊り出す。相変わらず声を発する者はいないが、紙を捲る音、何かを書き付ける音が、そこかしこから不規則に発せられている。あなたも緊張した面持ちで用紙と相対し、ペンを持つ手を動かし続ける。教室前方から、終了を告げる声が聞こえるまで。
けいろー――っていう感じの、いわゆる「試験会場」の空気、最近味わってますか?(挨拶)
ちなみに、僕は味わっていません。
どうも。ライターのけいろーと申します。
大学を卒業してからもう●年(※任意の数字を入れてください)も経つし、仕事や趣味で資格勉強をする機会もないので、すっかり「試験会場」とは縁遠い生活を送っている今日この頃。学生時代は「試験」なんて嫌になるくらい機会があったのにね。ところで、なんでTOEICの受験会場って、いつも絶妙に遠い場所を指定されるんです?
もちろん、「今まさに、嫌というほど食わされてますが!?」という学生さんも大勢いらっしゃることでしょう。本当にお疲れさまです。今になって思えば、あの緊張感の中で長時間、無言で、集中して問題用紙に立ち向かえるのって、マジですごいと思うんだ。学生すごい! 負けないで!
さて、前置きが長くなりました。
そんな「試験会場の空気」を味わう機会が、先日ありまして。
入社時の研修以来それらしい機会もなかったので、本当に久しぶり。いざ縁がなくなると不思議なもので、●年(※任意数)ぶりに味わった試験会場の空気は、驚くほどに新鮮かつ心躍るものだったのです。スーハースーハー! クンカクンカ! しけんかいじょうのくうき、うまいのだ!
……まあ、VRの試験会場なんですけどね!
VRChatの試験会場で、問題用紙に向かいながら、その空間の空気をスーハー&クンカする。つまり、実際に吸っているのは、自分の部屋の空気に過ぎません。にもかかわらず、在りし日の大教室――「試験会場」の空気を、たしかにそこで感じられたのです。
謎解き×異変探し!「異変調査官採用試験」とは
【異変調査官採用試験】
— ZITTE 公式 (@ZITTE_nazo) November 28, 2025
—— 謎解き × 異変探し × 雰囲気ホラー ——
あなたは今日、ただの受験者のはずだった。
筆記試験。実技試験。数々の“異常”があなたを試す。
気づいた時には、もう異変は始まっている。
12月より 隔週土曜日 開催
あなたは合格できるだろうか。#VRCイベント #VRChat pic.twitter.com/mAh4hDxMLa
今回行ってきたのは、VRChatイベント「異変調査官採用試験」。謎解きサークル「ZITTE」が定期開催している、「謎解き×異変探し」を主軸とした体験型ゲームイベントです。
このイベントの特徴は、全編を通して「試験」がテーマとなっていること。参加者は「異変調査官」の採用試験会場に足を運び、そこで以下の試験を受けます。
- 筆記試験(謎解き)
- 実技試験(異変探し)
各試験については参加者ごとに採点が行われ、得点とランクが最後に発表されます。高得点を目指してもいいですが、はっきりと順位が出るわけではありませんし、点数が低いからと言って何かがあるわけでもありません。ぜんぜん気楽に参加しちゃってOKです。
全体の試験時間(イベントの想定時間)は、約90分。
「アニメ3話分」と考えると結構長く感じますが、参加してみた実感としては、むしろ「え!? もうそんなに時間経ったの!?」という感想。筆記と実技、そのどちらもが練り込まれた内容で、あっという間の90分でした。本当に何も知らずに受験したのですが、めちゃくちゃ楽しかった……!
よく知る「試験会場」の空気の中で、VRChatならではの設問に挑む


試験の内容は当然ながらお伝えできないのですが(ネタバレカンニングダメゼッタイ)、これはただの“試験”ではありません。
記事の冒頭でそれっぽい描写をしておいてアレなのですが、まず「静寂に包まれた大教室」なんてことはございません。紙を捲る音も、ペンで文字を書く音も聞こえないし、「誰ひとりとして言葉を発しない」という瞬間も(多分ほぼ)ない。
だってこれは、「異変調査官」の採用試験なのだから。
参加前は「そもそも異変調査官ってなんぞ?」と首を傾げていたのですが、でもよく考えてみてほしい。「異変調査」を目的とした人材の採用試験が、ただ単に「用紙に書かれている問題を解く」だけの筆記試験だけなはずがないでしょう?
そもそも公式Xの告知を見れば、「筆記試験(謎解き)」とはっきり書いてある。そう、わざわざ「謎解き」と書かれているように、そこには「異変調査官の採用試験」ならではの、そして「VRChat」ならではのエッセンスが詰め込まれているわけです。
――で、個人的におもしろかったのが、まさにこのポイント!


冒頭で書いたような「試験会場」の雰囲気もたしかに漂っている空間で、久方ぶりに「受験」をする、という体験。しかもその試験会場の空気感を「VRChatで味わう」というのが、どこか懐かしいのに新鮮で、なんだかおもしろくなっちゃったんですよね。
それに、その空気の中で取り組む試験問題も独特で、一筋縄ではいかない設問ばかり。「あ、そういう感じ!?」と驚かずにはいられない斬新な問いが待ち受けていて、ワクワクしながら取り組めました。試験会場で問題を解くのって、こんなに楽しかったんだ……!
1人での参加でも、イベント初心者でも楽しめる!


「いったいどんな空間で、どんな問題を解かされるんだろう……」という不安とは裏腹に、想像以上に楽しかった筆記試験。
しかし恐ろしい(嬉しい)ことに、この試験は序の口に過ぎません。
なんたって、この後には「実技試験」が待ち受けていたのだから……!


これ以上は口が滑りかねないので詳しくは書きませんが、ここでお伝えしたいのが、試験の告知画像にかかれている「実技試験(異変探し)」という説明。つまり……そういうことです! 楽しいよ!
初見にしては我ながら悪くない動きができたんじゃないかと思いつつ(Sランクわぁい!)、もうちょい積極的に動けばもっと良い結果になったんじゃないか、という反省も。実技試験ではまだ未体験のステージもあるので、タイミングが合えば再挑戦したいなと思います。
「異変調査官採用試験」が実施されるのは、隔週日曜日の夜。参加方法は公式Xで確認できるので、少しでも気になった方は、ぜひフォローしてチェックしてみてください。





実はVRChatでこのようなイベントに参加した経験はほとんどなく、それゆえ最初は緊張していたのですが、めちゃくちゃ楽しめました!
「試験」の全体の流れの説明に始まり、問題の解き方(イベントの楽しみ方・立ち回り方)についても要所要所で示してくれるため、1人でも、イベント初心者でも楽しめるはず。
試験官のみなさんも親切なので、「VRChatのイベントってハードルが高くて……」と感じている人にもおすすめです!
イベント概要
- イベント名:異変調査官採用試験
- 内容:謎解き×異変探し×雰囲気ホラーの異変探しのプロ試験
- 開催日:隔週日曜日(通常公演)
- 開催時間:22:00〜23:45
- 参加方法:公式Xを参照
- ハッシュタグ:#異変調査官試験
【#異変調査官試験 Ver.2026】
— ZITTE 公式 (@ZITTE_nazo) January 12, 2026
1/25(日) 22:00
── 試験内容、完全刷新。
謎を解き、異変を処理せよ。
あなたの資質を、改めて測定させていただきます。
✅参加方法
・当日リクイン「描缶OG」
・事前予約:https://t.co/10NM2HLyQy#VRCイベント pic.twitter.com/4KZi8AteHf
関連リンク
- 公式X:@ZITTE_nazo
- VRChatグループ:【ZITTE公式グループ】異変調査官シリーズ
- 主催:猫缶OG(@og_catman)

