今年もホロライブの夏がやってきた！！
2025年は「ホロナツパラダイス」と題して行われる、ホロライブの夏の大型イベント。描き下ろしの夏衣装にグッズ販売、歌枠リレーに尻相撲大会（！？）など、7月9日の開会式でその全貌が明らかになりました。
テーマ曲のMVや尻相撲大会も気になるところですが、今回注目したいのは、7月26日に行われる企画「ホロナツクイーン決定戦 in VRChat」です。最終日の夜に「ホロナツパラダイス最大の祭典」として行われるゲーム大会の舞台が、まさかVRChatとは……！
最近はVRChatで配信をする日本のホロメンも増えつつありましたし、2024年のハロウィンには19人が参加する「Justice’s Haunted Investigation」も行われていますが、今回の参加人数はなんと37人！ これまでもホロライブとVRChatがコラボレーションする機会はありましたが、間違いなく過去最大のお祭りイベントです。
ホロリスはもちろん、VRChatユーザーとしても見逃せない「ホロナツクイーン決定戦 in VRChat」。本記事では、開会式に合わせて公開された特設ワールドの様子と、発表された「ゲーム」が実際にプレイできるワールドを紹介します。
holonatsu Paradise official world（ホロライブリゾート）
7月9日に公開された、ホロナツパラダイスの公式ワールド。
公式Xでは「『ホロナツクイーン決定戦 in VRChat』の舞台となるワールド」と紹介されていますが、「ホロライブリゾート」とも呼ばれている様子1。その名の通りビーチリゾートのような、きれいな浜辺と海が広がるワールドです。
ただし、実際に遊べる「ゲーム」がワールド内に設置されているわけではなく、開会式での宝鐘マリン船長の説明によると、ここは大会の「ロビー」となるビーチワールドとのこと2。おそらくは「ファン向けの同時視聴ワールド」といった立ち位置でしょうか。
浜辺のステージに大きなモニターが設置されており、ゲーム大会当日はホロリスで集まって同時視聴が楽しめます。また、この大会は事前に「練習」を配信で行うことも予告されているので、ホロメンの配信が行われるタイミングで集まって同時視聴をしても良さそうです。
ワールドに特別なギミックはなさそうですが、奥の展望台に登って高い所からビーチを見渡したり、沖合のヨットに乗ったりすることも可能。ヨット内部にある鏡は、ワープポイントになっています。あとはやはり、見るからに夏をエンジョイしているYAGOO像ですね。フレンドと囲んで写真を撮り、この夏の思い出を残してみてはいかがでしょうか。
3つのゲームワールド
大会でホロメンたちがプレイするのは、「ハリセンチャンプ」「SUIKA SMASH!」「GIGAS」という3つのゲーム。
どれもVRChatでは有名なゲームワールドですが、「今回の大会では、ホロナツバージョンに特別に改装したものが使う」という説明がありました。
ゲーム名も若干アレンジされているようですが、下地になったゲームワールドは誰でもアクセスしてプレイすることができます。ここからはこの3つのゲームについて、簡単にご紹介します。
Harisen Champǃ ハリセンチャンプ！
ハリセンチャンプは、1対1のハリセン格闘ゲーム。VRChatでは「Harisen Champǃ ハリセンチャンプ！」という名前のワールドとして、2022年に公開されました。
ゲーム内容はシンプル。プレイヤーの2人はハリセンを持って向かい合い、相手を叩きまくることで体力を削って、小麦粉のプールに落とせば勝利です（今回の大会では「海」が舞台になっている模様）。
見るからにわかりやすいゲームですが、「ハリセンの振り方やタイミングによってダメージが変動する」「ハリセンを横に構えれば頭をガードできる」「しかし頭をガードすればお尻がガラ空きになる」といったテクニックや駆け引きの要素もあり、一筋縄ではいきません。
VTuberの配信でもたびたび登場しており、トライアンブリとゾンヨンジュ、パラレルウォーカーなど、複数人のユニットでワイワイ遊んでいる様子が確認できます。スタンミさん、トコロバさん、ニックさんの「最強宇宙人決定戦」の動画で見覚えのある人もいるかもしれません3。
このワールドを制作したのは、bironistさん。VRChatで数々のゲームワールドを手掛けているクリエイターであり、ぽこピーランド4のギミックも担当しています。
Smash Contest スマッシュコンテスト
2つ目のゲームは「SUIKA SMASH!」。こちらはおそらく、同じくbironistさんが制作した「Smash Contest スマッシュコンテスト」を下地にしたゲームだと思われます。
2020年に公開されたこのワールドで遊べるのは、サンドバッグを吹っ飛ばすゲーム。20秒間、サンドバッグを殴ったり蹴ったりしてダメージを蓄積させたら、出現したバットを持ってフルスイング！ 与えたダメージとバットの威力によって飛距離が変わります。
ハイスコアを目指して1人で遊ぶも良し、フレンドと飛距離を競うも良しの、爽快ゲーム。ご存じの方は「“スマッシュ”な某ゲームのVR版」と言われれば一瞬で理解できることでしょう。良い感じの画角とカメラワークで映像を撮れる機能もあり、公開から5年が経った今もなお人気のワールドです。
今回の大会はビーチが舞台ということもあり、スイカ割りをモチーフにした「SUIKA SMASH!」というゲーム名になっている模様。フィールドも1つではないようなので、複数人のホロメンが一斉にスイカをスマッシュする光景が見られるかもしれません。
GIGAS
最後に紹介のあった「GIGAS」は、VRChatでも最近話題のゲームワールドです。
2025年6月の公開からまだ1ヶ月で程度しか経っていないにもかかわらず、70万人以上が訪れている人気ワールド。1対30で戦うPvPゲームです。制作者はキャンディちゃん。
「1人 vs 30人（最大）」と書くとすさまじい人数差ですが、1人になったプレイヤーは「巨人」として配置されるため、アイテムを駆使して小さな人間たちを蹂躙することができます。逆に「人間」側は巨人の攻撃を掻い潜り、砲台を使ってダメージを与えなければなりません。
勝利条件は、ダメージを与えることでゲージを増やし、いずれかの陣営が押し切ること。
巨人側はアイテムや大技の使い所、人間側は仲間同士の連携や立ち回りなどをそれぞれ意識する必要があり、なかなかゲーム性が高いのもこのワールドの魅力。「巨大化したアバターでフレンドを蹂躙できる」というおもしろさもあり、VRChatユーザーのあいだで人気を集めています。
おそらく今回の大会でもほぼ同じシステムのゲームになるかと思われますが、「巨大化したホロメン」という普段は『ホロぐら』あたりでしか実現できなさそうな光景が見られるのは、VRChatでのゲーム企画ならではの魅力だと言えそうです。ホロメンたちの「デカ過ぎんだろ……」な景色を見られる日が、今から楽しみでなりません。
